小中学給食で必要な予算は2022年12月の南国市議会の議事録によれば2023年1月~3月までの経費は1億7千万円と計上されています。

このお金は給食無償化の政策によって南国市が負担しますが、通常は保護者負担となります。

義務教育は本来無償とされているにもかかわらず70年間も、給食費は無償化ができておりません。

給食の完全無償化が直ぐにできるわけではありませんが、一部でも負担を軽減するために私は給食をPFI事業で運用します。

PFI事業は耳慣れない言葉ですが、民間の資金とノウハウを使って公共サービスを提供することです。

給食を例にとって説明致します。

保護者からの給食費徴収で給食センターの運営資金が賄われています。

例えば保護者から徴収したお金が、1年間に1億円だったと仮定します。

その資金の内訳は、給食を作るための設備や施設費用(調理器具や建物)が3千万円

それと、給食センターの人件費(子供から見たら給食のおじちゃん、おばちゃんのお給料)で4千万円

さらに、原料である食材の費用として、3千万円必要と仮定します。

この1億円は保護者が支払った給食費の総額となります。

同じ環境で市販するためのお弁当を追加したとします。

お弁当の原材料は給食と同じメニューでしたら、給食を作るための調理器具は同じです。

追加するのは人件費の一部と、食材です。

人件費は1.5倍にして、食材は2倍にして、作ったお弁当が年間7千万円の売上を計上したと仮定します。

費用は人件費(4千万円×1.5)+設備費(3千万円)+原材料費(3千万円×2)=1億5千万円となり、売上は1億+7千万なので1.7億円となります。

2千万円が余剰資金となり、それを保護者さんにお返ししたら2割引きで、給食を提供できることになります。

実際はこのように単純ではないのですが、わかりやすいように具体的な仮想の数字を上げました。

イメージだけでも掴まえて頂けたら幸いです。

※実際には設備費の割合が少ないかもしれませんし、上の計算では水道光熱費が入っていません。

※実際の運営の前には、具体的な数字をはじき出して、いくら位保護者にリターンがあるのかを計算する必要があります。

※情報につきましてはホームページなどで随時公開していきます。

このPFI事業で運営する方法は実際に成功しており、私達が手掛けた日高村の能津「夢」団地は2倍の移住希望者が募集してきた実績があります。

これはニーズをしっかりと掴まえて、顧客満足度が上がった結果だと思っています。

公共サービスを提供する団体職員は傾向として、決められたことをやることに専念されます。

それはそれで大事なことですが、経済活動になると決められたこと以上のことを考え実践しなければ生き残れません。

これが民間活用の大きなメリットです。それをPFI事業で役立てようということです。

給食をPFI事業で運用する要は、美味しくて安心なお弁当をいかに作るかに掛かっています。

お弁当が売れなければ、資金回収もできません。

さて、ここで、給食と一緒に作るお弁当の強みについて考えてみます。

豊富なメニューで栄養バランスがとれている

給食は管理栄養士が献立を考えますから、栄養バランスのとれたお弁当となります。しかもメニューは毎日変わります。

その辺りは、他のお弁当と大きく違う点であり、リピータを増やしやすいかと思います。

人件費と設備の効率化ができる

給食を作る方々の時間管理をしっかりとすることで、これまで以上に作業効率が向上します。もちろん、向上したらインセンティブとして売上の一部は還元できます。

また、これまでは調理器具を更新するのに予算を取ることが先に立ちますが、PFI事業は違います。

従業員さんの意見で〇〇を導入したら時間が短縮できると分かれば効率化を優先するために設備投資を先にします。

つまり、このような手法で効率化を促進でき、働きやすい環境も作っていきます。

お弁当は子供と同じお弁当なので父兄が注文しやすい

子供が何を食べているのかを父兄がチェックできるので、子供の給食と同じお弁当は売上が上がりやすい傾向を持つことが考えられます。

この3つの点を考慮すれば、他の民間業者が販売するお弁当よりも競争力があるのは明らかです。

このように私は学校給食(最初は中学校給食)をPFI事業で運営するということを政策とします。

さらに、これは農家さんに協力を要請する必要がありますが、学校給食の食材をオーガニック(無農薬栽培)に切り替えていただくように変えていくつもりです。

学校給食をオーガニック食材に変えてゆく

健康は食にあります。子どもたちに安心・安全な食べ物を提供するのは私達の努めです。

私の家の周りは農家の方ばかりですから、農家の方々が化学薬品を本当は使いたくないことはよく存じています。

農家の人たちも、子どもたちの給食に使われる食材には、極力配慮してくれると思います。

その配慮は月日とともに信頼となって、減農薬、低農薬、無農薬と変わっていくだろうと想像できます。

形が悪くても、虫に食われていても、新鮮で安全であれば給食に使えます。廃棄は不要です。

天候不順で生産量が少なくなっても、市が助成するなどすれば農家の方が生産できる環境となり、きっと無農薬に切り替えてくれると思います。

そうすれば前述した3つの強みに加えて、4つ目のオーガニック食材のお弁当の提供ということになります。

国は無農薬の農業従事者を増やすと号令をかけていますが、売り先もないし、天候不順で生産不良の保証もない無農薬をやろうとは誰もいないと思います。

しかし、給食センターのPFI事業運用は、無農薬農家の広がりにも寄与できると考えます。

その上、野菜は形が悪くても給食に使うものなので、規格外でも問題がありません。野菜生産の歩留まりを高めることができるので、農業振興にも貢献するのは間違いありません。

以上が給食センターのPFI事業運用の概要です。これを2つ目の政策とします。

住民の皆さまが応援してくださったら、この政策も実現できるので、少しでも関心がある方は応援してください。